浴衣の裾が割れるほどの激しい動きや大股歩きはNG!
パンツスタイルに慣れて脚も長くなった現代女子は、昔の女性に比べて歩幅がずっと大きくなっています。洋服で颯爽と歩く姿はかっこいいですが、浴衣のときに大股で歩くのはNGです!他にも、急にジャンプしたりちょっと高いところから飛び降りたりするなどの大きな動きは避けましょう。浴衣で激しく動くと裾が割れてしまい、脚が見えてハシタナイことになってしまいます。無理にちょこちょこ歩く必要はありませんが、裾が割れない程度の歩幅を保つよう心がけましょう。
浴衣の袖から二の腕を見せるのはNG!
現代女子にとって、夏のスタイルといえば二の腕が見える半袖やノースリーブが当たり前ですね。でも、着物が当たり前だった頃は女性が二の腕を見せるのはやはりはしたないことでした。大和撫子らしいつつましさを損なわないよう、浴衣のときはバンザイ・伸びなど腕を上げる動きには注意しましょう。遠くに彼氏やお友達を見つけても、大きく手を振ったりしてはいけません!
つり革につかまるときは、袖が二の腕までずり落ちないよう袖の端をつまむと上品に見えます。
だらしなく・老けて見える猫背はNG!
洋服のときでも猫背はだらしない印象を与えますが、浴衣のときはさらにNGです!浴衣姿で猫背になるとまるでおばあさんのように老けた印象になりますし、衿や胸元が着崩れしやすくなります。また上半身が前に曲がることでお腹が帯で圧迫され、苦しくなってしまうでしょう。浴衣女子にとって、猫背でいることはもはやデメリットしかありません。
動き続けているうちにいつのまにか猫背になることも多いので、意識してピンと伸びた背筋を保ちましょう。顎を引いて首を立てるようにすることで、首を長く美しく見せる効果もあります。
階段では、浴衣の裾を踏まないようにご注意!
浴衣はいわばタイトなロングワンピースのようなものですから、浴衣で動き慣れていない人は階段を上り下りするときに裾を踏んでしまったり、気づかないうちに裾で「床掃除」してしまったりすることも…。
階段を上るときは右前の裾を引きずらないよう右手で軽く持ち上げ、つま先でそっと上るようにします。心持ち身体全体を左側に傾けながら上ると、裾が床につきにくくなります。なお、裾を持ち上げすぎると脚が丸見えになってしまいます。女子らしくつつましやかに、少しだけ持ち上げましょう。
後ろの裾が長すぎると、階段を下りるときに床に擦れてしまうことがあります。時々、トイレなどで着崩れがないかチェックしましょう。
椅子の背もたれにドサッともたれるのはNG!
浴衣姿で椅子やベンチなどの背もたれにもたれるとせっかくの帯結びが崩れてしまいますし、だらしない印象を与えてしまいます。また、結び目が背中に当たって苦しくなってしまいます。
車やバス・電車などで長時間座ることがわかっている場合は、貝の口やカルタ結びなどがおすすめです。いずれもボリュームが少ない結び方なので少々もたれても崩れにくいですし、背中を圧迫することもありません。文庫などのような動きがなく落ち着いた雰囲気になりますが、帯締めなどの小物でアレンジすれば女子らしさがぐっとアップします。
ちょっとした動作のポイントさえ押さえれば、あなたも浴衣美人に
いかがでしたか?慣れていない人にとっては動きにくそうに見える浴衣スタイルですが、ポイントさえ押さえておけば上品さを保ちつつも意外とアクティブに動けるものです。浴衣を着たときはいつもよりちょっとだけ上品に振舞って、女らしさをアップさせましょう。浴衣での立ち居振る舞いに慣れたら、次は着物デビューしてみるのもよさそうですね!