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ニューヨーク・タイムズスクエアへ これが本場ブロードウェイミュージカルの空気感!

世界各地から訪れる多くの人々を魅了するタイムズスクエアは、42丁目とブロードウェイアヴェニューの交差点を中心に、24時間途切れることなく、大きなモニターには色鮮やかな大広告が映し出され、キラキラと輝くネオンサインが街中に溢れるエネルギッシュなエリア。そして、本場ブロードウェイミュージカルが上映されるシアターが集まることでも有名な地区。近年は家族連れや女性同士で出かけても安全な地区になり、それに伴って、ブロードウェイミュージカルの人気も急上昇しています。今回は、そんなミュージカルのメッカ、タイムズスクエアでのミュージカルの楽しみ方、演目の選び方や、格安チケットの安全な購入方法、出待ちの楽しさも。ここだけしか味わえないであろう、圧倒されるほどの熱気とともにご紹介しましょう。

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世界中からたくさんの人々が集まる場所 ニューヨーク・タイムズスクエア

海外ニュースなどでニューヨークの風景の代名詞になっているタイムズスクエア。年末にはカウントダウンの場所としも世界中に知られているこの場所。周囲を取り巻くビルの外壁には大きなモニターが設置され、色鮮やかな広告が24時間、近未来的に映し出されています。そして、その独特の世界観を味わいたいと、世界中からたくさんの観光客が日々訪れて、他では味わえない強いエネルギーを作り出しています。

そして忘れてならないのが、ここはブロードウェイミュージカルのメッカ。エンターテイナーにとっての憧れの地でもあるのです。

タイムズスクエアの象徴とも言えるビルの広告。ここの広告料は年間3億円と言われています。その前には、赤い大きな階段があって、少し高い位置からタイムズスクエアを臨むことができます。ここはタイムズスクエアの中でも特に、世界中からやってくる観光客でいつも大賑わい。人混みは苦手!と思っても、ニューヨークを知る上で、ここは重要なスポット。一度はこの雰囲気を体験してみてもいいかもしれませんよ。

そして、この階段の下には、『tkts』と呼ばれるブロードウェイミュージカルのディスカウントチケットを販売するブースがあります(ミッドタウンのブロードウェイ沿い、47丁目付近)。赤字看板に白い文字で『tkts』と書いてあって、とても目立っています。

近頃人気が復活したブロードウェイショー

私は年に一度、日本からやってくる友人とミュージカルを2本観るのがここ数年恒例になっています。ニューヨークで観るショーは、古い劇場の雰囲気や、そこで長いこと働いている人たちの、昔ながらの作法というか、ブルックリンやダウンタウンでは味わえないオールドニューヨークの感覚(これは体験してみないとわからないかも)が新鮮に感じられて好きなのと、エンターテイメントのメッカと言われるニューヨーク、ブロードウェイのショーに出るということが、演者にとって名誉なことが、ステージを通して伝わってくるからです。一緒に行く友人も「ニューヨークのブロードウェイのキラキラした空気は他では味わえない」と言っています。

ブロードウェイはステージ後の「出待ち」も楽しい

もうひとつ、私たち二人の楽しみは、演目が終わってからの「出待ち」です。ミーハーですが、劇場を出ると、他のミュージカルファンたちと一緒に楽屋口で演者を待ちます。程なく、さっきまでステージに立っていた顔が一人、また一人、ドアから出てきます。押し合いへし合いでサインを求めるのではなく、みんなおとなしく自分の順番を待ちながら、パンフレットにサインをもらったり、一緒に写真を撮ったりします。どの演者も、そこまでが契約に入っているのかしら?と勘ぐってしまうほど、感じよくそれに応じてくれる、それがまた気分がいいのです。私の場合は、サインが欲しいんじゃなくて、その雰囲気を味わいたくて「出待ち」する、そんな感じです。

日本人の俳優・渡辺謙さんが王様を演じた「王様と私」を観に行った時も、いつものように「出待ち」をしたら、なんと謙さんが、他の演者と同じように、さらっと楽屋口から出てきて、待っていた人たち一人一人に握手やサイン、写真にも気軽に応えていました。労いの声にも「Thank you」と答えて。謙さん自身も、この「出待ち」を楽しんでいるような嬉しい光景でした。

お迎えの車が待っている俳優はほとんどなく、大抵の演者は、そのままブロードウェイの雑踏の中に消えるんですよ、徒歩で!地下鉄の駅まで歩いて、きっと電車で家に帰るのだと思います。すごくないですか?!これもニューヨークならでは。だんだん興奮が蘇ってきました。

ミュージカルの演目選びのポイント -どれを観るか?

会場で配られる無料パンフレットと、タイムズスクエア界隈で配られるミュージカルのチラシ。

クラシックから前衛的なミュージカルまで、舞台のタイプもいろいろ。どれにするかは大いに悩むところです。

真面目なストーリーの、たとえば「オペラ座の怪人」のようなものや、「メリーポピンズ」のような子どもたちも一緒に楽しめるディズニーもの、ダンスのパフォーマンスがカッコイイ「シカゴ」や、観客が一緒に歌いたくなる(実際歌える)「マンマ・ミーヤ!」など、ミュージカルのタイプはいろいろ。

せっかくニューヨークにいるのだから、ニューヨークが舞台の「アニー」や「ビューティフル(ブルックリン出身のキャロルキングの物語)」「ウエストサイドストーリー」も臨場感があってお勧めです。

私は、どれを観るかの下調べの際には
①今年話題のミュージカルはなにか。
②それはどんなタイプのミュージカルなのか。 
③誰が出ているのか。
④ストーリー(あらすじ)を確認する。
このあたりをチェックポイントにしています。

トニー賞最多ノミネート「グレート・コミット」 -ステージの中にも客席が!

今年私が友人と一緒に観た2本のミュージカルのひとつ目は、2016-2017シーズンのトニー賞で最多ノミネートを果たした「グレート・コミット」。本当は「Natasha, Pierre & The Great Comet of 1812/ナターシャ、ピエール&ザ・グレート・コメット・オブ・1812」という長いタイトルで、本作はトルストイの小説「戦争と平和」をミュージカル化した作品です。「難しいのでは?」と心配顔で出かけましたが、あらすじさえ把握していれば大丈夫!舞台セットに圧倒されました(ステージ内にも客席あり)。

楽しかったのは、演者たちが客席側にもやってきて、目の前で踊ったり歌ったり、「カゴの中の物をみんなに配って!」と、私は演者からカゴを渡されて、みんなで中に入っていたミニチュアのマラカスを持って、パフォーマンスに参加する場面もありました。

「グレート・コメット」の劇場。ステージ全体がバーのセットになっていて、キラキラ。いつも思うんですが、どのステージも想像より小さい!パフォーマンスが始まるまでは写真撮影はOKです。

「グレート・コメット」の舞台はこんな感じです。ロシアンな旋律のメロディーが印象的。

ニューヨーカーでもあるベッドミドラー主演の「ハロー・ドーリー」 -クラシカルなミュージカルの王道的楽しさ

ふたつ目は、2017年トニー賞でミュージカルリバイバル作品賞、ミュージカル衣装デザイン賞、そして主演の名女優のベッドミドラーが主演女優賞を獲った「ハロー・ドーリー!」。実はニューヨーカーでもあるベッドミドラー。地元でのパフォーマンスはご本人にとっても心地よいものに違いありません。ベッドミドラーは年内で主演を降りるということも耳にしてこれは観ておいたほうがいい!と選びました。

幕が開いて、ベッドミドラーがステージに現れた瞬間に、彼女はすべての観客のハートを掴んで、最後まで離しませんでした。共演者も、彼女と同じステージに立っていることが名誉でならない、そんな幸せなオーラがこちらにも伝わってくるステージ。最後は大拍手が沸き起こり、幸せな興奮は、家に帰ってもしばらく続きました。さすが大女優!

「ハロードーリー!」のカーテンコールの様子。共演者から受け取るブーケにお茶目なリアクションのベッドミドラー。大スターの貫禄たっぷりです。

ニューヨーク、ニューヨーク。未来の大スター、ショーガールの卵たちにも期待を寄せて

興奮冷めやらないまま、ブロードウェイ通りに出た時のことです。ミュージカル「シカゴ」のチラシを配っている女性と目が合いました。ステージ衣装(写っていませんが、美脚には網タイツ)がチャーミング。思わず「あなたの写真を撮ってもいい?」と聞くと「もちろん!」と言って、こんなポーズをとってくれたのです。「あなたもショーガールなのね!」と聞くと、うれしそうに「イエス!」と答えてくれた彼女。

「いつかあなたのステージも見てみたい」
「ぜひ見て!」

タイムズスクエアのネオンに囲まれながらキラキラ目を輝かせるショーガール。私は、ニューヨークの魔法にかかったような、幸せな気持ちでいっぱいになりました。

ブロードウェイミュージカル格安チケットのオススメサイト「TODAY TIX」

すべてのショーを網羅しているわけではないですが、使って安心なサイトをひとつ、ご紹介します。わたしは大抵はこのサイトを通して買っています。以前、ブロードウェイショーのプロモーシンの取材をした時に、関係者から勧められました。

座席指定はできませんが、がっかりしたり、嫌な思いをしたことはありません。ネットで買って、受け渡しは、当日劇場の前で手渡しです。

文・写真:上野朝子(ブルックリン在住 文筆業/コンサルタント)

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