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喫茶マドラグ(la madrague)|京都・美味なるふわふわ玉子サンドを手土産に

日本人なら一度は憧れる特別な場所「京都」。その京都っ子から愛されているグルメの一つ、パン。中でもサンドイッチはおかずとごはんが一度に食べられる食べ物として、さまざまな具がサンドされてきました。京都の本当に美味しいサンドイッチとして、今回は喫茶マドラグの「コロナの玉子サンドイッチ」をご紹介。地元はもちろん全国からファンが訪れるマドラグさんで、人気メニューが出来上がるまでのストーリーなどを店主山崎さんにお伺いしました。

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ほかほか、ふわふわのオムレツと、コシのあるふかふかのパン、コクと酸味のソースがあいまって、思わず微笑んでしまう美味しさ-。味の秘密が知りたくて、喫茶マドラグさんを訪ねました。

食べたいパンが見つかる京都

地元っ子が愛してやまないパン。一口にパンといっても、フレンチスタイルの雄「ル・プチメック」や、ドイツパンの代表格「ベッカライ ペルケオ」など海外のパンが味わえる専門店があれば、自家製酵母を使ったパンを提供するナチュラル系の個人商店や、街角のパン屋といった風情の家庭的な「SIZUYA」、モーニングでパンを供する喫茶店などもあり、買える場所・買いたいパンが「犬も歩けば~」ほど街中にあふれています。

これらのパン屋(や喫茶店)に共通しているのは、必ずといっていいほど「サンドイッチ」も合わせて置いていること。加えて専門店や喫茶店でないお店までも、サンドイッチを手作りで提供しているのには驚きです。

カツにフルーツにサラダに……バラエティー豊かな京都のサンドイッチ

京都「肉専科 はふう」のカツサンドを食べる幸せ -京都のパン・サンドイッチを手土産に

出典:https//kabukipedir.com

例えば前回ご紹介した「はふう」は、肉料理の専門店でありながらカツサンドを提供(※1)。また、京都グルメ・フルーツをたっぷり挟んだフルーツサンドは個人の青果店が手作り。しかも自分の店のフルーツに合うぴったりのパンを、わざわざ探して使うこだわりよう。ほかにもあんこをサンドした和洋折衷風のあんバターサンドや、大原や美山の野菜を使用したアメリカンサンドイッチなど、おかず系からスイーツ系まで味わいは多種多様。

そして今回ご紹介するサンドイッチも、ひときわ注目を集める“あの味”です。

“帰りたくなる場所” 〜ブリジット・バルドーの別荘のように

京都の中心地・地下鉄線烏丸御池駅から西へ歩くこと約5分。御池通りから一筋北へ上がったところに、今回ご紹介する「喫茶 la madrague(ラ・マドラグ)」はあります。何十年もの時を刻んできたかのような味わいのある店構えは、まるでなじみの喫茶店に顔を出すような親しみを感じさせます。

それもそのはず、元は“街の名店”と呼ばれた別の喫茶店が約50年もの間営んでいた店。その店を受け継いで改装し、オープンしたのが喫茶マドラグ( la madrague)です。一歩足を踏み入れると、そこは時が止まったかのようなあめ色の空間。古めかしいソファやチェア、カウンターのレトロな赤いスツール。そして絵画や本、絵葉書などのディスプレイが、居心地の良い空間づくりに一役買っています。

これらすべての内装は、店主の亡き奥様によってセレクトされたもの。往年の大女優・ブリジット・バルドーが、パリの暮らしや多忙な撮影に疲れたとき、「あの場所へ帰りたい」と語っていた南仏の別荘「ラ・マドラグ」の名にあやかり、“帰りたくなる場所”をイメージしているのだそう。

口福に包まれるふわっふわの玉子サンド

コロナの玉子サンドイッチ680円。2日前の予約で持ち帰りが可能です。イートインで食べきれない場合は包んでもらえます

そんなマドラグの人気メニューといえば「コロナの玉子サンドイッチ」。「コロナ」とは京都の洋食文化をけん引してきた名店です。

コロナが提供するサンドイッチはことに有名で、このサンドイッチを求めて多くのファンが足しげく店に通いました。しかし閉店になり玉子サンドも店とともに消える運命に――。その有名なサンドイッチを、ご自身もお店のファンだったというご主人・山崎さんが受け継ぎ、看板メニューとなりました。

片手では持ちきれないほどに大きい!ビジュアルだけでも幸せな気分になります

コロナの主人から直に手ほどきを受けた玉子サンドは、Mサイズの玉子を4つも使用したビッグサイズ。片手で持ち上げようとすると、ずっしりとした重み。オムレツ仕立ての玉子がぷるぷると揺れ、出汁がじんわりとしみだして見るからにジューシーです。

こぼれないうちにあわててほお張ると、ほかほか、ふわふわのオムレツと、コシのあるふかふかのパン、コクと酸味のソースがあいまって、思わず微笑んでしまう美味しさ。

味の秘密を山崎さんに尋ねると、少しだけ教えてくれました。

オムレツには昆布だしを使用。コロナ時代の玉子サンドの味付けに近づけるべく、玉子の美味しさを引き出す“だし”を探し求めた結果、うまみの一種・グルタミン酸を多く含む昆布に行きついたのだそう。また独特の食感に仕上げるには、火を入れるのを6割程度にとどめ、3割を余熱で中まで火を通し、最後の1割を蒸らすことが大切と山崎さんは語ります。

一方、サンドする食パンは白身にコシがあり、食感が柔らかいものをチョイス。ちなみに京都のパンは硬めのフレンチ系が主流のため、大阪で製造されているものを選んでいます。このパンを見つけるまでに半年ほど時間がかかったとか。そして、パンの片側にトマトとデミグラスソースを合わせた特製ソースを、もう片方にマヨネーズと和風マスタードを混ぜたものを塗ることで、オムレツにほどよいアクセントを加えています。

“マドラグ流のサンドイッチ”を完成させた、人々の思い出の味

オムレツとパンのシンプルな組み合わせだからこそ、ごまかしのきかない、まっすぐな味わいが伝わってきます

実は“コロナの味”の再現度は、あえて8割程度に抑えているのだとか。最初はコロナ時代の味を忠実に踏襲したものの、同店のファンからは「あの時の味とはちょっと違う」との声があがったそう。いつの間にか思い出の味が美化されていたことに気が付いた山崎さんは、コロナの主人が教えてくれたベースはそのままに、食材や製法を見直し、試行錯誤を繰り返しながら、約2年の歳月をかけて現在の形に進化させました。

こうして出来上がったのは“マドラグ流”のコロナのサンドイッチ。初めて訪れる人も、往年のコロナファンも大満足の「懐かしのあの味」が出来上がりました。

人々の暮らしによりそう、普段づかいのお店でありたい

店主の山崎さん

「有名なカフェのように“とっておきのお店”でなくていいんです。ご近所さん同士が道端でふと出会って『ちょっとお茶のもか』ってふらっと立ち寄れるお店が理想」と語った山崎さん。

もちろん観光地という土地柄、全国からファンが訪れますが、その言葉の裏には「行こう!」と構えないで、“いつも”の喫茶店に出かける感覚で来てほしいという思いが感じ取れました。

京都へ旅行に訪れた際には、近所の喫茶店に顔を出す気分で、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【店舗情報】information

店名:喫茶 la madrague(マドラグ)
住所:京都市中京区押小路通西洞院東入ル北側
電話:075-744-0067
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:00)、ランチ11:30~15:00※ランチタイムは入れ替え制
定休日:日休
料金:コロナの玉子サンドイッチ 680円
販売店:本店
詳細は公式HPで確認を。

東京でも、神楽坂ラカグ(la kagu)内にて玉子サンドが食べられます。詳細はラカグHPで確認を。

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