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マンハッタンの中心地から地下鉄で、乗り継ぎなしで約1時間。Downtown行きの最終駅「Coney Island Stillwell Av」で降りると、ブルックリンのノスタルジックな海辺の町に到着します。その名はコニーアイランド(Coney Island)。日本の海水浴場を思い出す庶民的なビーチ、サイクロンという木製の古いジェットコースターがウリの遊園地「ルナパーク」があって、1916年創業のNathan'sのホットドッグを頬張りながらマイナーリーグの観戦も楽しい。今もみんなに愛されている、ここは昔ながらの気取らないブルックリン。今回は、楽しい夏のコニーアイランドの様子をご紹介しましょう。

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夏になると訪れたくなる ビーチ・タウン「コニー・アイランド(Coney Island)」

オレンジのD・F線、黄色のN・Q線で、中心地のマンハッタンから乗り継ぎなしで約1時間。わたしが暮らしているブルックリンのパークスロープからは30分ほどで気軽に行かれるコニーアイランドのビーチ。Downtown行きの最終駅「Coney Island Stillwell Av」で地下鉄を降りると、そこは別世界。

歩いている人も、その服装も、いつも見ているブルックリンの風景とはだいぶ趣が違います。センスのいい服を身にまとったヒゲ男くん(最近はそうでもないんですが、髭はブルックリンの男性の代名詞)や、おしゃれでスレンダーなブルックリンガールもいない。街の色合いもガチャガチャしていて落ち着かず、センスの欠片も感じられません(ちょっと言い過ぎ?)。

でもね、これがなんとも憎めないのです。いつもオーガニックな健康食しか食べていない人が、たまにはいいよねって、ケチャップをたっぷりつけながらフライドポテトを頬張ってしまう感じに似ています。

コニーアイランドのビーチの監視員は、オレンジがユニフォーム。何もしていないようで、しっかり視ています。ちょっとでも遊泳区間を出るとピー!っと笛の音が鳴り響きます。

コニーアイランドといえば #1 マンハッタンから気軽に。ニューヨーカーに古くから親しまれている庶民的な無料のビーチ

電車に乗ってきた海水浴客。地元の人たち。若者のグループあり、親子連れあり、老人のカップルもあり。それぞれが混ざりあいながら砂浜に寝そべったり、おしゃべりしたり、泳いだり。海の家の代わりに、ボードウォーク沿いに食べ物の小屋が並んでいて、イカ焼きはないけれど、1916年からやっているネイサンズ(Nathan’s)のホットドッグがあって。なんとも庶民的な雰囲気があるコニーアイランドのビーチ。ここに来ると、わたしが育った湘南、中でも江ノ島の夏をいつも思い出します。

耳をすますと、聞こえてくるのは、英語よりも、スペイン語やイタリア語、フランス語。ロシア語も多い。この界隈はもともとが東欧、なかでもロシアからの移民が多い地区と聞いて納得です。


大西洋の水は、真夏でも意外に冷たくて、足を漬けるだけでも、とても気持ちがいい。日頃のストレスが抜けていく感じがします。やっぱり湘南っぽい。ここに来ると懐かしい気持ちになります。

夕方はボードウォークも人がまばら。泳がないなら、この時間がゴールデンタイムだなと思いました。先に見えるミッドセンチュリー風な建物は、実は公共のトイレです。

コニーアイランドといえば #2 1903年創業の遊園地「ルナパーク(Luna Park)」

”ハート オブ コニーアイランド” という呼び名のあるルナパーク(Luna Park)が誕生したのは1903年、当時はアメリカで一番大きなテーマパークだったと聞いて、とても驚きました。今は簡易な移動遊園地といった雰囲気もなきにしもあらず、だからです。

少し歴史をひも解くと、1824年、コニーアイランドに高級なリゾートホテルが生まれ、劇場、競馬場、レストラン、遊園地など、観光スポットが次々と広がって、コニーアイランドは観光客に人気の大リゾート地になっていきました。その大掛かりな設備は今でいうディズニーランド。ルナパークもその中の一つでした。

ルナパークの全盛期は第二次世界大戦まで続いて、火事で1944年に閉園。1950年代のコニーアイランドは、ギャングやドラッグで荒れ果ててしまい、観光客の足も途絶え、1962年に遊園地は別の名前で再開園しましたが、しばらくは治安が悪い時代が続きました。

今は治安もよく、ルナパークは2010年に再オープン。規模は小さくなりましたが、1927年にできた名物のサイクロン(CYCLONE)という木製のジェットコースターも復活して人気です。レール下の枕木が跳ねる!ガタガタ揺れる!今にも脱線しそうな恐怖感!想像するだけでドキドキですが、わたしもいつか、この80歳を超えるおじいさんジェットコースターに挑戦してみたいと思っています。

コニーアイランドといえば、ボードウォークに面しているルナパークと呼ばれるこの遊園地も名物。入場は無料で、乗り物代だけを払います。結構過激な乗り物(写真中央の直角に落ちるジェットコースターとか!*これはサイクロンではありません)が多いことでも知られています。

コニーアイランドといえば #3 メッツのマイナーリーグ「ブルックリン・サイクロンズ」の試合観戦

この日は野球の試合を見るためにコニーアイランドに行きました。試合がスタートする前に、興味本位でルナパークを覗いて、浜辺を散歩してから野球場へ行くのが、わたしのお気に入りのコニーアイランドの過ごし方です。

ここはメッツのマイナーリーグ、ブルックリン・サイクロンズ(そう!あのジェットコースターと同じ名前)のホーム球場。マイナーリーグらしく?のんびりした感じがなんとも言えません。常連さんも多く、みんな短パンにTシャツといった、いわゆるアメリカンな服装で、面白いヤジを飛ばす人、ホットドッグやポップコーンを頬張る人、ビールをお代わりする人など。普段見られない、でも、アメリカって本当はこの感じよね!って思える風景がここにはあります。

レフト側にルナパーク、外野側にビーチを眺めながら野球観戦。

サイクロンのチアガールズ&ボーイズ

去年も同じ時期にサイクロンの試合を見に来ましたが、その時のチアガールは、女性だけで、ユニフォームも赤のスパンコールと、けっこうセクシー系だったのに、今年はチアガールにボーイズも加わって、肌の色、性別、容姿も様々。こういうところにも最近のニューヨークらしさが感じられます。試合そっちのけで!?大人も子どもも楽しめるアトラクションもたっぷり用意されています。7イニングス後は、恒例の「わたしを野球に連れてって」をみんなで立って合唱。マイナーリーグって楽しい〜。

チアガール&ボーイズと一緒に、客席で踊っていた女の子ふたり。この後お立ち台に呼ばれて一緒に踊っていました。夏休みのいい思い出になったことでしょう。

コニーアイランドに行ったら #4 必ずネイサンズ(Nathan's)のホットドッグを食べましょう

Nathan'sは1916年にConey Islandにニッケル(5セント)のホットドッグスタンドとして始まりました。今では誰もが知るコニーアイランドの’顔’です。駅を出てすぐのところに本店があるほか、ボードウォークにも、そして球場の中にもスタンドがあります。コニーアイランドに来たんだから「食べてきなよ!」って言われているようなプレッシャーを感じます(笑)。

野球場内にも、ネイソンズのホットドッグのスタンドがあって、一番の人気。

わたしはベーシックなホットドッグをオーダーしてみました。包みを開けると、そこにはパンとソーセージだけ!ザワークラウト、ケチャップ、マスタードは後で自分の好みでかけてよいという方式です。何気に、かなり美味しかった!

わたしがコニーアイランドに出かけたのは7月3日。ちょうど独立記念日の前日でした。ネイソンズは、毎年7月4日のアメリカ独立記念日に行われる『ホットドッグ早食い選手権』の会場でもあるのです。この写真は本店の外に掲げられている大会日のカウントダウン・ボードです。今年は10分間に、男子の部の優勝者はなんと72本、女子の優勝者は41本のホットドッグを食べて勝利を勝ち得ました。10分ですよ!

1916年7月4日、4人の移民が、誰が最も愛国的であるかという他愛のない議論に決着をつけるためにネイサンズの本店でホットドッグの早食い競争をした、というのがこの大会の発端になったという「伝説」が残っています。

1903年当時のルナパークの様子を知る貴重な映像が残っていました

女性はロングドレス、男性はジャケットにカンカン帽。今と比べるとなんとも優雅な装いです。当時は高級なリゾート地だったコニーアイランド。コメディタッチのビデオですが、当時の様子を知ることができる貴重な映像を見つけました。そしてやっぱりホットドッグを食べている!きっとネイソンズのホットドッグですね。

映像は「ルーベとマンディのコニーアイランド訪問」(Edison Manufacturing Co.、1903)です。 音楽はビリー・マレー(1905年)によって歌われた「Luna、Lena Meet Me Down」です。

場所・アクセス -information-

コニー・アイランド Coney Island
所在地: Stillwell Avenue & Surf Avenue, Brooklyn, NY 11224
地下鉄: D, Q, N or F train to Coney Island – Stillwell Avenue.
マンハッタンのミッドタウンから 45 – 60 分

ルナパーク Luna Park
http://lunaparknyc.com

ネイサンズ Nathan's
https://nathansfamous.com

ブルックリン・サイクロンズ Brooklyn Cyclones
http://www.brooklyncyclones.com/home/

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