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わたしたちが普段食べているお米や野菜。ふと、どんな人が作っているのか、気になることってありますよね。食の安全が注目される昨今、無農薬やオーガニックなどの食材への関心が高まっています。「生産者の顔が見えるごはん」それが今回ご紹介する下北沢の古民家カフェ「農民カフェ」のコンセプト。自らを「農民」とするスタッフたちの農業への熱い想いをお聞きしました。お子様仕様の2階スペースでは、体に優しいランチをいただきながらおしゃべりに花を咲かせる子連れママたちの姿が。そこは、居心地の良い空間づくりの工夫もたっぷりの魅力的な場所でした。

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ロックンローラーが伝える、「農」と「食」のまっすぐな関係

東京にはそれぞれが個性的な魅力を持つ街が点在しています。その中でも特に際立った特徴を持つのが「下北沢」ではないでしょうか。「下北(しもきた)」の愛称で親しまれているこの街にはライブハウスや小劇場など、街全体でサブカルチャーを発信するような独特の雰囲気があります。

そんな下北沢駅から徒歩3分の場所にあるのが「農民カフェ」です。入り口には野菜が並べられ、スタッフがそれらを見繕って厨房へと消えていく姿が。

「日本全国の農家から直接仕入れた野菜を使っています。有機農法、または自然農法で作られた野菜ばかりなので、素材そのもののおいしさをしっかり味わうことができる料理を提供しています」。

代表の荒川淳一郎さんは元ロックンローラー。若者たちの代弁者として、ロックでその思いを伝えていました。そんなとき、音楽を通して知り合ったのが、農民カフェのオーナー兼プロデユーサーであるミュージシャンの和気優さんです。農民カフェの原点は、和気さんがギター1本で全国をまわり、その先々で出会った農業や有機農家の人たちの情熱に共感したことにあります。

「ツアーの一環で和気が少年院を慰問した時、少年たちに農業を教えていた有機農家の方と知り合う機会があったそうです。それがきっかけとなり、地域の農家を訪ねるように。農業を知ることにより、食は単なる食ではなく、生きることに直結すると考えるようになりました」(荒川さん)。

農と食がまっすぐにつながっていることを体現してもらいたいと、農民カフェで提供するメニューは、その時季に収穫された野菜を中心に作られています。つまり、旬のものを一番おいしい調理法でいただくことができるというわけです。週に1度、全国の農家から届く野菜は鮮度抜群!食材を通して季節が感じられるなんて、おなかはもちろん、心まで満たされていくようです。
オススメは、有機野菜のサラダや炒め物、かき揚げ、煮物、スパニッシュオムレツなどがたっぷりいただける「農民野菜プレート(1,250円)」。白米に二割の玄米が入ったご飯ももちろん有機米です。

初めてなのに懐かしい 靴を脱いでくつろぐ下北沢の一軒家カフェ

体に、そして心に優しい食事は、懐かしい雰囲気いっぱいの築40年の古民家でいただくことができます。実家や祖父母の家訪ねたかのように、玄関で靴を脱いで上がるのが農民カフェのスタイル。押入れのスペースをアレンジしたり、今では滅多にお目にかかることがないすりガラスなどもそのまま活かすことで居心地の良い空間を作り出しています。2階部分のテラスでも食事をいただくことが可能。思いおもいのスタイルでくつろぐことができますよ。

「2階のスペースはお子さま仕様になっていて、キッズチェアやスプーン、フォークなどが自由に使えるようになっています。畳なので赤ちゃん連れのお母さんや、ママ会などにも利用いただいています」。

小さな子どもがいると、気軽に外食ができないというのはママ共通の悩み。2階は個室になっているので、赤ちゃんが泣いたり、子どもがぐずったりしても他のお客さんに迷惑がかからないというわけです。取材に訪れた日も、子ども連れのママたちが食事をしながらおしゃべりを楽しんでいました。

軒下を利用したスペースは開放感に溢れ、爽やかな風を感じながら過ごすことができます。実際に座ってみて驚いたのがその静かさ。下北沢であることを忘れそうなほど、ゆったりとした時間が静かに流れていました。

「ヨガスクールや、赤ちゃんの撮影会などにも利用していただいています。ランチ付きのプランにしてもらうこと以外、基本的に場所代は無料。下北沢は夢を追う人や、志がある人が多く集まる場所なので、農民カフェはそんな人たちを応援する場所でありたいと思っています」(荒川さん)。

農民カフェの2階は今後、ゲストハウスとして展開していく予定なのだとか。おいしい食事と温もり溢れる空間は、ホテルや旅館では味わえない特別な時間をもたらしてくれることでしょう。

農業が暮らしを豊かにする。暮らしの傍に「農」を据えてみよう

「農民カフェが目指すのは、農と食、それに表現が一つになるマーケットづくりです。オーガニックレボリューションを起すためのネットワークを農民カフェが拠点となって広げていくことが今後の課題です」。

そう話してくれたのは、オーナーの和気さん。農民カフェでは農業体験ツアーなどを実施し、農家と消費者をつなぐ活動も積極的に行なっています。

店内には、和気さんが世界各国を旅して見つけた仏像や、古道具屋で見つけた蚊取り線香入れなど、無国籍な雰囲気に包まれています。この煩雑さもまた、下北沢らしいですね。

「ビルの中でテナントとして営業するのとは違って、一軒家にこだわっているのはこうした自由さがあるから。路面で野菜を売ることもできるし、宿泊することもできる。スクラップ&ビルドの時代ではあるけれど、古き良きものを大切に使い続けていくことの意味を、この場所で伝えていけたらと思います」(荒川さん)。

ギターから包丁に持ち替えた荒川さんが作る料理は、素朴で優しいものばかり。かつて、音楽で若者の声を伝えてきた荒川さんは今、農業と料理をキーワードに、食べることの意味を伝えています。

店舗情報 -information-

農民カフェ
住所:東京都世田谷区北沢2-27-8
電話:03-6416-8176
営業時間:11:00〜23:00
定休日:火曜日の夜のみ

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