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夕張メロン、アンデスメロンにプリンスメロン……。甘い香りとリッチなお値段で「果物の王様」といわれてきたメロン。なんと1玉数万円というものも出回っていますが、品種改良が進み「手ごろな価格でおいしい!」メロンが手に入るようになりました。キュウリと同じウリ科に属するメロンは、体内の水分や塩分を調節するカリウムが豊富。むくみや高血圧予防に力を発揮するほか、体にこもった熱を冷やしてくれる夏ならではの食材です。茶こしがあれば、ジュース作りも簡単。レシピをはじめ、種類の解説や選び方、保存まで、お子さまもきっと好きになる旬のメロンの魅力をご紹介します。

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とっても簡単!濃厚でメロンの甘さを堪能できるメロンジュース。後半で紹介します。

メロンは果物ではなく野菜!?

「果物の王様」と言いつつ、野菜ともいわれるメロン。果物なのか野菜なのか--実ははっきりとした定義はなく、どの立場から見るかによって答えが変わるというのが答えです。

例えば、植物学的観点でいうと野菜です。農林水産省によると「一年生草本植物は野菜として取り扱う」とのこと。一年生草本植物というのは、一年で枯れてしまう柔らかい茎と葉を持つ植物を指し、メロンのほか、スイカやイチゴも該当します。

一方、販売したり調理して提供したりする立場からいうと、甘い味の果物。両方をミックスして「果実的野菜」と呼ばれることもあり、なかなか微妙な立場のメロンなのです。

メロンの品種は皮の網目と果肉の色(赤肉・青肉など)の組み合わせ

ネット(網目)模様のあるネット系(左)と、ネット(網目)模様のないノーネット系(右)

メロンの品種は、皮と果肉の色の組み合わせで分類されます。

<皮>
・ネット系…マスクメロンのようにネット(網目)模様がついているもの
・ノーネット系…プリンスメロンのようにネット(網目)模様がないもの

ちなみに、網目状の模様は、皮の成長がメロンの中身の成長に追いつかず、ひび割れてしまった痕跡。模様が細かくきれいにできているものが良品とされます。

<果肉の色>
・緑の青肉系…アンデスメロンなど
・オレンジの赤肉系…タカミレッドなど
・白の白肉系…キンショウメロンなど

甘味があるのは青肉系と赤肉系、白肉系はさっぱりした味わい。手ごろな価格のものをまとめると、次のような感じでしょうか。

・ネット系…アンデスメロン(青肉系)、タカミメロン(青肉系)、クインシー(赤肉系)、タカミレッド(赤肉系)など
・ノーネット系…ホームラン(白肉系)、プリンスメロン(青肉と赤肉の中間)

これ以外の品種も、いろいろと出回っています。売り場には、糖度とともに特徴を紹介したポップが掲示されていることも多いので、ぜひ参考にしてみてください。

ネット系のクインシーメロン(赤肉)

ノーネット系のプリンスメロン(青肉と赤肉の中間)

栄養に注目!種の周りの"わた"も捨てないで!

メロンの栄養で注目したいのが、バナナに匹敵するほど豊富なカリウムです。カリウムには筋肉の動きを調整する働きや、体内の塩分や水分を調節する働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防、利尿促進によるむくみ解消など、いくつもの効果が期待できます。
ウリ科の野菜は体を冷やす機能があるので、夏場の運動の後に食べると「水分補給」「体を冷やす」のダブル効果が。

さらに赤肉メロンの場合はβ-カロテンの含有量がぬきんでています。β-カロテンは抗酸化作用があり、体の老化などを予防するものです。

もうひとつ忘れてはならないのがメロンならではの成分、種の周りのわたに含まれるアデニシン。血液凝固を防ぐ作用のあることが明らかにされています。
(※1)

種の周りは、メロンの中でもいちばん甘い部分なので、ぜひ捨てずに利用しましょう。レシピで、簡単なジュースの作り方をご紹介します。

アレルギーの心配は?赤ちゃんには?

メロンに限らずですが、モモやキウイなどの果物でアレルギーを訴える人が増えています。ノドがいがらっぽくなる、皮膚がかゆくなるなど、メロンを食べたあとに不快な症状が出たら、アレルギーの可能性もないとはいえません。食べるのを控えるなどして、様子を見るようにしましょう。

ジュースやペーストなど、赤ちゃんの離乳食にも初期から使えますが、アレルギー反応には十分目を配ってください。

おいしいメロンの選び方 見分けのポイント

品種改良により、安くて甘いメロンが出回るようになりました。ただ、完熟する前に出荷されるので、売り場では「かたくておいしくなさそう」と感じることがあるかもしれません。家で追熟して食べましょう。
追熟の期間は収穫した時期や品種によっても異なりますが、2日~7日程度。甘い香りが漂い、おしりの部分を押して柔らかくなっているものであれば、買った日に食べても大丈夫です。

選ぶポイントは、皮に傷などがなく、手に持ったときにずしりとした重さを感じるもの。見た目のわりに軽く感じるものは、果肉よりも種のほうが多い可能性があります。

追熟のポイントと食べごろの判断

追熟は、常温で。冷蔵庫に入れると鮮度が落ち、傷んでしまいます。冷たくして食べたい場合は、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて冷やしましょう。

置いておいたメロンの甘い香りが漂い、おしりの部分を押して柔らかさが感じられれば食べごろです。食べごろをすぎると、あっという間に発酵が始まってしまうので、食べごろを逃さないように。

万が一、いくら追熟しても甘くなりそうにないメロンや、完熟しても甘くないメロンに当たってしまった場合は、お漬物として利用できます。後ほどレシピでご紹介しますので、ぜひ。

縦カット?横カット?メロンを切るときのミニ知識

メロンは、ヘタのほうよりもおしりのほうの甘味が強いという特徴があります。この特徴を覚えておき、使い方によって切り方を変えていきましょう。
甘味を等分にしたいなら、縦にカットします。自分は甘くなくてもいいから、子どもに甘い部分を食べさせたいと考えるなら、横にカットすればばっちりです。

甘味を等分したいなら縦にカット

今回は、横にカットしてみました。

半分にカットしたものをスプーンですくって食べることもできますが、さらにカットするなら、次の手順で。

<メロンをカットする手順>
1.半分にカットしたメロンから種を取る。
2.くし型になるように、さらに半分、もう一度半分にする。(これで1/8サイズ)
3.カットしたメロンのはしから皮にそって実をはがすように刃を入れる。
4.皮からはがれた実をひと口大にカットする。

メロンの保存のしかた いつ食べるかで冷蔵・冷凍も

切り分けて種を取ったメロンは、ラップフィルムにぴっちり包んで冷蔵庫へ。日持ちしないので、できれば翌日には食べ切りたいところです。

食べ切れない場合は、ひと口大にカットして保存袋に入れれば冷凍保存もOK。粗くつぶしておけばそのままシャーベットとして食べることもできますし、ジューサーやミキサーにかければ、ひんやりスムージーも簡単です。

夏の果物・メロンのレシピ!子どもも大人も大満足

暑い季節のデザート、おやつにぴったりのメロン。かたいメロンに当たったときのレシピも含めてご紹介します。お子さまと一緒にどうぞ。

超簡単!濃厚メロンジュース 炭酸水ならメロンソーダに

先ほどご紹介した、いちばん甘い種の周りのわたの栄養が取れるジュースです。おやつタイムに。

<材料>1~2人分
・プリンスメロンなど好みのメロン(1個)

<作り方>
1.メロンを半分に切る。
2.種の周りをわたごとスプーンなどでくり抜き、茶こしに入れる。
3.茶こしの下にカップなどをセットし、スプーンで種を茶こしに押しつけるようにしながら、こす。
4.茶こしに種だけが残るくらいにこしたら、出来上がり!

<アドバイス>
・種をいっぺんに茶こしに入れると、種があふれてこしにくくなります。2~3回に分けてこしましょう。
・ジュースは甘味があって濃厚です。そのまま飲むこともできますし、氷を入れたり冷たい水や炭酸水で割ったり、お好みで調節してください。

メロン100%のメロンジュース!氷で冷やしていただきました。

超簡単!おしゃれなハニーミルクメロン

種は濃厚メロンジュースにしたら、果肉の部分はハニーミルクメロンに。超簡単なのに、見た目で子どもが喜ぶこと間違いなしです。

<材料>2人分
・好みのメロン(1個)
・牛乳(100cc程度)
・はちみつ(適宜)

<作り方>
1.メロンを半分に切り、種をスプーンなどでくり抜く。
2.置いたときに安定するように底になる部分を少しカットする。
3.はちみつを小量のお湯で溶かし、牛乳と混ぜる。
4.メロンの種の部分のくぼみに牛乳を注げば出来上がり。メロンをすくいながら、牛乳といっしょにいただきます。

<アドバイス>
・小さなお子さまの場合は、あらかじめスプーンなどでメロンをくり抜いてから牛乳を注ぐと食べやすくなります。
・よく熟したメロンがぴったりです。
・1歳未満の赤ちゃんにはちみつはNGなのでご注意ください。

甘くないメロンは……小メロンの漬け物

小メロン(大きくなる前に摘果されたもの)は、お漬物にぴったり。野菜の直売所などに出ているので、見かけたらゲットして作ってみてください。同じウリ科のキュウリと似て非なる味わいが絶品、お酒のおつまみにも合います。

<材料>
・小メロン(適宜)
・塩麹(適宜)

<作り方>
1.小メロンをよく洗い、頭とおしりを切り落とす。
2.半分に切り、1cm幅くらいの半月切りにする。
3.保存袋に切ったメロンと塩麹を入れ、全体に行き渡るように袋の上からもむ。
4.そのまま冷蔵庫で一晩置いたら出来上がり。

<アドバイス>
・甘味の少ないメロン、マクワウリ、デザートで食べた後に残ったメロンのかたい部分と皮でもできます。
・小メロンの皮は、かたいようであればむいてください。種も、気になる場合は取り除いてください。
・水分が出てきたら捨ててください。
・2~3日は日持ちします。
・塩麹の代わりに、浅漬けのもとでもおいしくできます。

夏の体調管理にも役立つメロン、好みの味を見つけませんか?

どちらかというと特別な食べ物感のあるメロンですが、夏の体調管理にはもってこいの食材です。皮と果肉の色を組み合わせれば種類も豊富、お手ごろ価格で手に入ります。いろいろと食べ比べて、好みの味を見つけてみませんか? きっとお気に入りに出会えますよ!

【参考資料】

※1 『野菜づくり大図鑑』(編著/藤田智 講談社)
  『野菜づくり虎の巻』(編/家庭菜園検定委員会 家の光協会)
  『からだにおいしい野菜の便利帳』(監修/板木利隆 高橋書店)
  『野菜まるごと事典』(監修/猪股慶子 成美堂出版)
  『野菜を育てて学ぶ食育実践BOOK』(著/川上一郎 家の光協会)

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