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ニューヨーカーは働き者です。日本ほど残業は多くないと思いますが、オンの時間=仕事の時間のモチベーションは常に高く、でも、その分、オフの時間の大切さを痛感しています。そして真夏のロングバケーション前の、初夏の週末のグランドセントラル駅は、オフの時間を郊外で過ごすニューヨーカーで賑わいます。今回は、中でも人気の高い現代美術館「Dia Beacon」をご紹介しましょう。グランドセントラル駅からの行き方は、ハドソンライン(Hudson Line)で最寄のビーコン駅まで。切符の買い方、ホームの確認、おすすめの座席なども。

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ニューヨーカーは「よく働き、よく遊ぶ」

「よく学び、よく遊べ」という言葉がありますが、ニューヨーカーは「よく働き、よく遊ぶ」。日本のように、みんな残業はしませんが、例えば、わたしが親しくしているファッションデザイナーの友人は、ふたりの娘のお母さん。一年中忙しい身でありながら、オンとオフの切り替えがとても上手な女性です。

赤ちゃんの頃から子どもたちの面倒を見てくれているお手伝いさんの手を借りながら、子どもの食事の時間に間に合うように、5時前には仕事を終えて家に帰ります。その分、従業員よりも早く一日の仕事をスタートします。

本人は「ドタバタよ!」と言うけれど、気候のいい今の時季は、金曜日の夜から2時間、車を走らせて、海のそばのウィークエンドハウスで家族と週末を過ごします。家族と過ごす時間は、仕事からは100パーセント離れるオフの時間です。

オフは体を休める意味もあるけれど、自分を取り戻す時間。ふと立ち止まり、深呼吸して、いつもの風景から自分を離すことの大切さを、彼女はよく知っているのです。

誰もがそうとは言えないけれど、ニューヨークは昔からアメリカンドリームを叶えたい「やる気」のある人が集まってくる大都会。何がそうさせるのか?は、また追ってお話してみたいですが、仕事のモチベーションの高さは全米No.1の都市(だとわたしは思います)。がんばれば頑張っただけチャンスが広がって、でも、その分疲れ果ててボロボロになっている人も少なくありません。


高層ビルが立ち並ぶマンハッタンのミッドタウン周辺。急いでいるわけではないのに、わたしはブルックリンにいる時より何故か歩く速度が速くなります。街全体のテンポが速いから?速く歩かないと取り残されてしまう?そんな感覚、いやじゃないのですが、ブルックリンに戻ると、肩の力が抜けてホッとします。街から出ているエネルギーが違うんですね。

週末は電車に乗って郊外へ。「Dia Beacon」はアート好きのニューヨーカー定番の現代美術館

梅雨がないニューヨークは、その分初夏が長く、6月末頃まで過ごしやすい日が続きます。しっかり夏休みを取るのはもう少し先。この時季は、週末を使って日帰りで郊外へ出かけるニューヨーカーが多いんですよ。

中でも人気なのが、電車で2時間ほどのニューヨーク州ビーコン市にある美術館「Dia Beacon」。周りに何もないのが返って良くて(キョロキョロ、あちこちに目がいってしまう都会のアンテナがまったく使えない)、オフにはもってこいの日帰りスポットです。

美しいグランドセントラル駅からはじまる小旅。この駅に行くだけで心がワクワクするはず

Dia Beaconへは、グランドセントラル駅から出ているハドソン線(Hudson Line)に乗ります。美しいグランドセントラルに行くだけで、わたしは日常から気持ちが離れて旅気分に。中央にあるのは案内係のブース。両サイドにチケット売り場が並んでいます。

切符売り場の上にある時刻表。

Dia Beaconへは、まずHUDSON LINEの時刻表を見つけて、次にPOUSHKEEPSIE(ポキプシーと呼びます)行きを確認します。Dia Beaconの最寄駅はBEACON。自販機もありますが、わたしは窓口で往復切符を買っています。その際に「Round TIcket to Beacon Station, Please. (ビーコン駅までの往復切符をください)」と伝えます。クレジットカードも使えますよ。自由席のみで、一時間に一本くらいしかないので、前もってサイトで出発時刻を確認しておきましょう。料金は片道で23ドル〜28ドル(ピーク、オフピーク時間で料金は変わります)。※1

※1 ハドソンラインの時刻表を先に調べられるサイト
MTA Schedules & Fares

ホームはこんな風。どのホームになるかは、発車予定の30分くらい前にならないとわからないことが多いです。さきほどの時刻表としばしにらめっこして、出発時刻と終点駅名の間にあるTRK欄の数字(これがホームの番号)が出たら、早めにその番号のホームに向かいます。

改札はありません!「え?このまま切符を見せずに電車に乗ってしまうの?」と心配になりますが、そうなんです。切符は車内で車掌さんがチェックします。なので、乗る電車を間違えないように!中央の案内係のブースでも、チケット売り場でも、ホームの番号(TRK) を教えてくれます。でも、やっぱりドキドキ。本当は切符を買うと同時にホームもわかっていてほしいですよね。

席は進行方向に向かって左側の窓際を確保しましょう。何故かというと……。

グランドセントラル駅を出発してハーレムを抜けると、左手にハドソン川が見えてきます。これが左側の席に座りたい理由です。

あとはずっと窓の外にはハドソン川の風景が続きます。この線がハドソンラインと呼ばれる所以です。車体はビックリするほど川のすぐ近くを通るんですよ。Dia Beaconへの旅は、この風景も大事なポイント。川を眺めながら気分はすでにリラックス。

Dia Beaconに到着。そこにあるのは広い空と、もとナビスコの倉庫をリユースした古いビル。現代美術館らしいミニマムな風景も魅力

駅を降りても、大きな看板がないので、はじめてだとちょっとドキドキしますが、ニューヨーカーっぽい人たち(すぐわかります!)が行く方向へ、一緒に歩いて行きます。気をつけていると、所々に、小さい看板も見かけます。徒歩10分くらいなので、タクシーより歩いたほうが気持ちがいいです。

そして、いよいよDia Beaconに到着。ここはもともとナビスコの倉庫でした。建物の外観は当時のまま。周りに高いビルはありません。スクエアにカットされたモダンな街路樹の間を抜けて、まずはアドミッション(入場料)を払いにレセプションのあるビルへ。

ここでアドミッション(入場料)を払います。大人は15ドル。左手にはカフェがあって、スープやサンドイッチといった軽食が食べられます。周りにカフェやレストランはないので、必然的にここで食べることになるんですが、なかなかおいしいので、安心してください。

写真は Dan Flavin (1933〜1996 ニューヨーク生まれ)の作品

中に入ると、大きな現代アートがのびのびと展示してあります。建物の雰囲気や外の緑とともにアートを鑑賞しましょう。

ニューヨーカーに人気の高い Richard Serra(1939年サンフランシスコ生まれ、ニューヨーク在住。)のインスタレーションも常設。この作品のサイズは、398.8 x 911.9 x 627.4 cm。

Michael Heizer(1944〜)の「North, East, South, West」という作品。

Sol LeWitt(1928~2007 )の作品。

ブックストアにも立ち寄ります。アートブックがいろいろあって、眺めているだけでも楽しいです。

Dia Beacon インフォメーション

住所
3 Beekman Street Beacon, New York

1〜3月
金〜月 11 am–4 pm

4〜10月
木〜月 11 am–6 pm

11月、12月
Thursday–Monday 11 am–4 pm

通年 火・水曜、1〜3月は木曜日も閉館。

website https://www.diaart.org

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