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昨今のブルックリン人気は目に見張るものがありますね。様々な雑誌が、ブルックリン発のブランドや、ショップ、インテリアなど、色んな切り口でブルックリンを紹介しています。でも、暮らしてみてわかるブルックリンの魅力も、まだまだあります。それは日々の暮らしの中の些細な出来事だったり、四季折々の風物詩だったり。このコラムでは、「暮らす目線」からブルックリンの魅力をご紹介します。

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海原の風景を抜けてマンハッタン橋を渡りきると、そこはブルックリン

マンハッタンからブルックリンへ。橋の途中、右手に小さく自由の女神が見える。

マンハッタンから地下鉄のB、Q、D、N線で南下すると、チャイナタウン〜ロウワーイーストサイドを過ぎたところで、車体は一旦地上に出て、マンハッタン橋を渡ります。車窓の外にはブルックリン橋と海の風景が広がって、少し進むと、小さく自由の女神が見えてきます。ブルックリンに住んで7年になるわたしは、今も、こののびやかな海原の風景が大好きです。そして橋の向こう側はブルックリン。よそ行きの顔で歩くのがマンハッタンだとしたら、ブルックリンは素顔でいられるところ。橋を渡り切ると、不思議と気持ちがオンからオフに切り替わります。

ブルックリンってこんなところ

1870年代に建てられたBrown Stone(ブラウンストーン)と呼ばれるタウンハウス。

わたしが暮らしているのは、Park Slope (パークスロープ) 呼ばれる、1800年代後半に建てられたタウンハウスが並ぶ閑静な住宅地。Prospect Park (プロスペクトパーク)という大きな公園や、ブルックリン美術館、ボタニックガーデンといった文化施設が徒歩圏内にあって、週末には良質なグリーンマーケットも開かれます。治安も良く、スーパーや学校などの生活環境が整っていることから、家族連れに人気がある地区です。

ブルックリンのアイコン的存在のWilliamsburg (ウィリアムズバーグ)は、ヒップスターと呼ばれる、お金はないけれどセンスに長けた若者が90年代に移り住んで、今のブルックリン人気を広めた地区。今では地価が高騰して、お金がないと暮らせません(これはブルックリン全体に言えることです)が、今も若者に人気です。他にもグリーンポイントやブッシュウィック、キャロルガーデンやダンボなど、いろんな人気地区がありますが、それぞれに生活スタイルは異なります。共通点があるとすれば、週末は公園でのんびりピクニックを楽しんだり、近所のカフェで美味しいコーヒーを飲んだり、時間の流れが都心のマンハッタンよりゆるやかで、郊外の趣があるところ。ローカル産やオーガニックの安全な食材を求める人が年々増えて、グリーンマーケットだけでなくCoop(生協)やオーガニック系スーパー、質の良い食材の通販も広がりを見せ、エコ志向が暮らしのベースにある点も、昨今のブルックリン・ライフの特徴です。

Prospect Park (プロスペクトパーク)

マンハッタンのセントラルパークと同じ設計者によってデザインされたプロスペクトパーク。地元の人たちに愛されて、今年で150周年を迎えます。セントラルパークと違ってここには観光客の姿はほとんど見かけません。早朝は出勤前のランナーに人気で、朝9時まではドッグランとしても解放され、犬連れの社交場にもなっています。気候が良くなると、ピクニックをする人たちや、バーベキューピットのあるエリアでは、誕生日会をやるグループも多く、園内には子どもたち向きの動物園やスケート場もあります。夏のはじめに行われるニューヨーク・フィルの無料の野外コンサートや、大晦日のカウントダウンの花火は季節の風物詩として人気が高いです。

ウィークデーのブルックリン

ウィークデーのブルックリンはとても長閑。週末は席がなかなか取れない人気カフェも、余裕で座れるところがほとんどです。ブルックリンには普段着のオシャレさんが多く、近所のカフェへ出かけるにもファッションチェックは欠かせません。とはいえ、あくまでナチュラル志向。スカートより活動的なジーンズ。足元はスニーカーやフリップ・フラップ(ビーチサンダル)が春の定番です。

WHOLE FOODS MARKET (ホールフーズマーケット)

ゴワヌス地区にあるWHOLE FOODS MARKET(ホールフーズマーケット)の店内。地元、そしてオーガニック志向の大型スーパーマーケット。マンハッタンにもあるが、ブルックリンは郊外型で、店内のスペースにゆとりがあり、駐車場も完備。2016年にはブルックリンの二店舗目がウィリアムズバーグにオープンしました。

ブルックリン豆知識

ブルックリンはニューヨーク市の5つの区(マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、スタッテン島、ブルックリン)のひとつ。イースト川をはさんでマンハッタンの東側に位置します。
ニューヨーク市全体の人口は約817万人。ブルックリンは5つの区の中で最も人口が多く、約260万人(マンハッタンは約170万人)。もしブルックリンが独立した市なら、ロサンゼルスとシカゴに次いで3番目に人口の多い市になるそうです。面積は大阪よりやや大きくて、東京23区の4割ほどの大きさです。昨今のブルックリン人気で注目されているのは、マンハッタンに近い北西〜北側のみで、ブルックリン全体の大きさの三分の一ほど。あとの地区は古くからの移民文化が今も根付いていたり、地域によっては、気軽に一人歩きできないところもあります。

ブルックリンでNo.1と評判のパイショップ 「FOUR & TWENTY BLACKBIRDS」

オーナー姉妹のメリッサとエミリー。3月にオープンしたばかりのショップ店内にて。

サウス・ダコタ州出身の姉妹、メリッサとエミリーが2010年にオープンしたパイショップFour & Twenty Blackbirds。ブルックリンのパイショップならここ!と評判が高く、3月に待望の2店舗目がブルックリンのプロスペクトハイツ地区にオープンしました。ナチュラルモダンなテイストの小さな店内にはカウンター席があって、朝7時から夜は11時までオープン(2017年3月現在)しているので、朝食にパイとコーヒーを、夜はディナーの後にワインやビールと一緒にパイが楽しめます。アップル・パイやチェリー・パイといったアメリカン・パイの他に、京都の一保堂茶舗のほうじ茶を使ったほうじ茶カスタードパイや抹茶パイも人気です。

パイのショーケースには15種類ほどのパイが並びます。1スライス5.75ドルでテイクアウトも可能。5月には、大阪の阪急百貨店で開催される「ニューヨーク・フェア」に出店が決まっているそう。昨年も出店して「日本でもここのパイが食べられる!」と毎日長蛇の列ができたそうです。

Four & Twenty Blackbirds 
634 Dean Street Brooklyn NY

筆者プロフィール

上野朝子(うえのあさこ)

ブルックリン在住。文筆業、コンサルタント。

2009年に拠点をニューヨークに移し、現在はライフスタイル誌の取材・執筆、インテリアのコンサルティングなどを手がけながら、ブルックリンライフを楽しんでいる。

日本では、茅ヶ崎市で輸入生活雑貨店「サザン・アクセンツ」を手がける。その間、日本ーニューヨークを往復しながら商品買い付けやインテリアのコンサルティング、アメリカン・アンティークやインテリアの本を出版。近著は「ブルックリン散歩BOOK」(実業之日本社)。

ブルックリン散歩BOOK 単行本(ソフトカバー)

暮らすように歩いて回る、ニューヨーク/ ブルックリンの街案内。大判地図と地域ごとのイラストマップが便利です。ナチュラルなのにとびきりおしゃれなブルックリナイトたちが大好きなスポットをコラムニスト&雑貨バイヤーの上野朝子が紹介します。ブルックリンは暮らす気分で町歩きが断然楽しい!

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