パンを食べる際には欠かせないマーガリンとバター。違うものとは知っていながらも『マーガリンとバターの違いとはなんですか?』と聞かれたら恐らく多くの人が答えられないと思います。違うものとわかっているけど、よく知らない。今回はそんなマーガリンとバターの違いについて紹介します!
そもそもバターとマーガリンは何が違うの?工程から見る違い
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出典:https//www.shutterstock.comバターとマーガリンの違いは?
マーガリンとバター、最大の違いは素材です!まず原料としてバターは動物性の油脂、所謂乳製品で作られています。対するマーガリンは植物性の油脂を原料とするので、似たようなものですが、かなり違っています!また、製造工程も違います。
その違いを簡単に説明すると、バターは、生乳をクリームと脱脂乳(粉末状)に分離した後、クリームを冷やして熟成。最後に激しく攪拌(かき混ぜ)して脂肪粒と脂肪以外の成分(バターミルク)を分離させ、バターミルクの方を除去し、脂肪粒をよく練ることで完成します。これは牛乳を分離して寝かせて分離して練ってといった感じですね。
一方のマーガリンは、動植物性の油に発酵乳、塩、ビタミン類を加えた後、水素を加えて乳化します。 この水素を付加することで液体状態から固体状態の脂を作ることができるのです!
よく話題になるトランス脂肪酸って?
マーガリンを語ると必ず避けて通れない話題があります。それは身体に悪いと言われるトランス脂肪酸。これは、マーガリンを作る過程の内、水素を付加する段階で生成されます。この物質は研究結果によっては健康に悪いとされるのでとされるため 、オランダやアメリカの一部ではマーガリンの販売を中止になった所も有るといいます。
しかし、バターよりも、非常に簡単に作れる事や、さらに植物性の脂でもあるため、中性脂肪やコレステロールを減らしてくれる事から、一概に悪いというわけではありません。
マーガリンとバター メリット・デメリット
最後にまとめとしてバターとマーガリンのメリット・デメリットを見てみましょう。
まずバターは質感や用途などは実際に取り扱ってみても分かるように、固めで形状を保ちやすく、風味も豊かなのでお菓子の製造過程などで多様に使われます。
デメリットは価格が高いということです。
一方、マーガリンはなめらかで常温でもそのままの状態を保つことができ、全体的にあっさりとした味であるためパンに塗ったりすることに最も適しています。
こちらのデメリットは先程のようにトランス脂肪酸が含まれていることです。
バターは現在高騰化が激しくなっていてなかなか気軽に買えるものではなくなっていますが、マーガリンは安価であるためにバターと似たような風味を手軽に味わえます。マーガリンとバター、特徴を掴み是非とも効果的に使ってみてくださいね!