ふわふわで優しい肌触りに惹かれて愛用しているタオル。数回使用しただけなのに、もうあの頃のふわふわ感は戻ってこない‥とお悩みの方、どんなに上質なタオルでも使い方によっては品質もだんだんと損なわれてしまいます。消耗品ではありますが、できれば長く愛用したい!という方に以下の方法をおすすめします。
日常編
どんなに丈夫なタオルでも乱暴に扱ってしまっては長持ちしません。タオルの風合いを決定づけるパイルは、基の生地と縫合はされていますがループとループの間は縦糸と横糸で挟まれている程度だと思ってください。そのため、パイルに爪や突起部などを引っ掛けてしまうと糸が飛び出てきてしまう事があるのです。その際は無理に引っ張ろうとせず、すぐにハサミで切り取りましょう。タオルは洗濯を繰り返すと縮んでパイルの部分もぐっと締まるので、特に使い始めのうちは気を付けましょう。
洗濯編
命運を分けると言っても過言ではない洗濯は特に気を付けましょう。汚れに気付いたらすぐに洗いにかけるのはもちろんです。水は洗濯槽内でタオルが広がるくらいに使用する事が大事です。皮脂などの油汚れは洗剤でないと落とせないので適度に、その後のすすぎは充分に行います。タオルに欠かせない柔軟剤の使用は、気になる時だけで問題ありません。却って洗濯時に毎回使用してしまうと、繊維と繊維の摩擦がなくなりパイルが脱落しやすくなります。また、吸水性も落ちてしまうので要注意です。脱水の際はパイルが潰れてしまうので、雑巾のようにグイグイと力強く絞ってはいけません。洗濯槽に打ち付けられたタオルは確実にパイルが潰れてしまっているので、優しくほぐしてよく空気を含ませるようにします。殺菌効果が期待できるのでついつい日光にさらしがちですが、生地が傷む原因になるのでなるべく直射日光が当たらない風通しの良い場所に干しましょう。
保管編
タオルがふんわりしているのは、上述の洗濯方法によってパイルが充分に空気を含んでいるためです。例えば収納場所がないからといって、きっちり畳んだタオルを他のタオルと一緒にぎゅうぎゅうに詰める事は避けましょう。パイルが潰れふんわり感が損なわれてしまいます。収納する際は丸めたり優しくふんわりと畳んで、他のタオルや衣類に潰される事がないように保管しましょう。また、吸水性の高いタオルにとっては湿気も大敵ですので、押入など季節によってカビやすいところに保管する際には気を付けましょう。
忙しい毎日の中でついつい何かと後回しにしがちな「タオル」ですが、ちょっとした工夫で上質な質感を保ち続ける事が可能です。品質を保ったまま長く愛用するならば、乱暴に扱わずふわふわなタオル地のように優しい気持ちで使用してあげましょう。