モカとはなんだと思いますか?モカというと、スターバックスやタリーズなどの「カフェモカ」というチョコレートのドリンクを思い浮かべる方も多いと思います。でも実はあれらは、コーヒーの銘柄のモカとは関係がない全く別の飲み物です。ではモカとはなんでしょう?今回は話題のモカコーヒーについてご紹介します。
モカはコーヒーの発祥
そもそもモカというのはコーヒーのブランドのことなのです。最初にコーヒーノキが栽培されたといわれているのがエチオピアです。そしてこのエチオピアの隣、アラビア半島の南西の端にあるイエメン共和国にモカ(Mocha)という港町があり、そこからコーヒー豆がアラビアの商人によって船で運ばれていったという、まさにコーヒー発祥の地と言われている場所なんです。もともとは、ここから出荷されるコーヒーが、モカという銘柄として売られていました。
モカの特徴
「コーヒーの貴婦人」などという愛称が付けられるほど世界で人気の最高峰のコーヒーとされているモカ。その特徴は、フルーティーでフレッシュな香り、独特の強い酸味にあります。「青い果実のような爽やかな酸味」なんて表現されることもあります。酸味と聞くと苦手だと思う方も多いかもしれませんが、モカの酸味は日本人に好まれる味といわれており、甘みとコクも兼ね備えているので、とっても飲みやすいんです!そして、最近では機械の品質向上により、焙煎する技術も向上したために、モカをきちんと焙煎できるようになってきています。きちんとこだわって焙煎されたモカを飲むと、全然酸っぱくありません。それどころか、すごくすっきりとしていてフルーティな酸味と甘みに驚くことでしょう。
数種類あるモカ
モカから出荷されるからモカコーヒーと言われるわけなのですが、純粋にエチオピア産だけではないんです。実はイエメン産のモカコーヒーというのも存在します。これは「モカ・タマリ」として区別されていますが、日本ではあまり流通していません。モカと言ってもいろいろな収穫地がありますが、味の特徴は一致していて、独特の強い「酸味」で多くのファンを獲得しています。
どうですか?モカについて少し知識を深めることができたでしょうか?雑誌でコーヒー特集があったり次々に新しいカフェがオープンしたりと大注目されているコーヒー。中でも古くから根強い人気を誇るモカを、お気に入りのカフェを見つけて楽しんでみてはいかがですか?