美味しいビールにはキメ細やかな泡は必須ですよね。こちらの記事では、目上の方へのビールの注ぎ方や自分でできる美味しい泡の作り方など、美味しいビールの注ぎ方をご紹介します。
ビールの美味しい泡とは
ビールの泡は、キメが細かい程美味しくなります。また、泡は立ちすぎても少なすぎてもいけません。美味しい泡を作るためには、ビールの注ぎ方が重要になりますが、ビールの冷やし方にも関係があります。
ビールの適温は夏なら4~6度、冬であれば6~8度です。ビールは冷やし過ぎてしまうと、泡立ちが悪くなり、ぬるすぎても泡が立ちすぎてしまいます。丁度良い泡を作るためにも、適切な温度にすることが大切です。
また、ビールを注ぐグラスも、冷やしておくと美味しくビールを飲むことができます。しかし、冷凍庫などで結露ができるほど冷やしてしまうと、ビールの味が落ちてしまうので、冷やし過ぎには注意をしてください。
目上の人へのビールの注ぎ方
飲み会や接待で、上司など目上の人にビールを注ぐ場面もありますよね。ビールの注ぎ方にもマナーがあり、上手に注ぐためにはポイントがあります。しっかりと覚えて、実践してみましょう。
まず、右手でビール瓶の底を持ちます。この時、瓶のラベルを上に見えるようにしましょう。左手は注ぎ口付近で支えますが、人差し指の上に乗せるイメージで軽く添えるようにしましょう。片手で持つことはマナー違反です。
ビール瓶を正しく持てたら、いよいよビールを注ぎます。注ぎ口をグラスに付けないように注意して、注ぎ始めは勢い良く、徐々にゆっくりと注いていきます。勢いを良くすることで、ビールの泡が立つからです。ビールの泡は、全体の3割を目安に作るようにしましょう。
缶ビールを美味しく注ぐコツ「三度注ぎ」
缶ビールを美味しく注ぐコツ「三度注ぎ」をご紹介します。その名の通り、三度に分けて注ぐ方法です。ご自宅でビールを飲む際、ぜひ試してみてください。
まず、最初は泡を作ることが目的です。初めはゆっくりと注ぎ、途中から勢いをつけて泡を作っていきます。高い位置からビールを注ぐのがポイントです。グラスが泡でいっぱいになったら、2分程待ちます。
1回目の泡が半分くらいに減ってきたら、2回目を始めます。2回目は高い位置から注がずに、泡の下にビールを注いていくイメージでそっと入れていきます。泡がグラスから1センチくらい盛り上がったら、2回目は終わりです。
盛り上がった泡がグラスの縁のあたりまで下がってきたら、いよいよ3回目です。泡が崩れないように静かに注ぎ、泡がグラスから2センチほど盛り上がるまで注いだら完成となります。
ビールを美味しく飲むためのグラス
グラスなんて、どれも同じだと思っていませんか?実は、ビールを美味しく飲むためには、グラスも重要です。中でもジョッキグラスは、美味しいビールを飲むことができます。グラスの形状によって、ビールの泡の仕上がりや味にも違いが出るのです。
ジョッキグラスがビールを飲むのに向いている理由は、グラスの底と先の部分にあります。ジョッキグラスはグラスの底に丸みがあるので、キメ細やかな泡ができやすいのです。グラスの底が角張ったものは、炭酸がきつくなりやすいので、おすすめできません。そして、グラスの先が広がっていないので、炭酸ガスが抜けにくく泡の持ちが良くなります。
また、グラスの高さも大切です。グラスの直径を1とした時に、1.8~2.2くらいのものを選ぶと良いでしょう。それ以上の高さだと泡が立ちやすくなり、それ以下だと炭酸ガスが抜けやすくなるなど、泡が粗くなってしまいます。グラス選びの際に参考にしてください。
美味しくビールを注ぐための注意点
まず、ビールを注ぐ時にグラスを傾けてはいけません。グラスを傾けることで、泡が立ちにくくなってしまうからです。飲み会などで、ついつい傾けたくなりますが、グラスはまっすぐに持ちましょう。
また、ビールの注ぎたしもあまりおすすめできません。せっかく泡を作っても、上からビールを注ぎたしてしまうと、泡が破れてしまい炭酸が抜けビールの酸化が進んでしまうからです。ビールの泡には、うま味や風味を閉じ込める働きがあります。これは大手ビールメーカーの調査でも、明らかになっていて、泡なしのビールより泡のあるビールの方が香り成分の減少が少なかったという結果が出ています。ビールの注ぎたしは、できるだけしないようにしましょう。
美味しいビールの注ぎ方はわかりましたか?最初は泡を上手く作れないかもしれませんが、慣れてくればキメ細やかな泡が作れるようになります。温度やグラスに気を付けて、美味しくて美しい泡作りに挑戦してみてください。